ソリューションランド
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2008年2月アーカイブ

昨年のSFBTAに参加された三島先生による、大会の概要とご感想です。
解決志向の最先端の動きが分かりますね。
有難うございます。

SFBTA 2007 参加報告−
11月3日(土)
1.Plenary Session, Yvonne Dolan,
"A Tribute to Insoo Kim Berg"
・Carlが会場にやってきた!
Yvonneが10月に日本に来たときにCarl来日の話を聞いたことから、Carl
を会場に呼ぶことを思いついたとのことで、Plenaryが始まってしばらくし
てCarlを会場に招き入れた。その後は、Carlの話が中心になった。
CarlにとってInsooとの出会いが非常に大きなものであったこと(ミラク
ル)であったことを彼が語った。その後は、大学(オースチンのコミュニテ
ィ・カレッジ)を卒業し、今は歌手になる夢を追っている。何度かオーディ
ションを受けている。落ちてはいるが夢を諦めてはいない。新しいチャンス
を見つけつつある。最後に歌を歌った。
それまでの治療者とインスーはどこが違っていたか、について、「インス
ーはアドバイスせずに質問した」と答えていた。また、厳しい環境の中で大
事なことは、「自分の周囲に自分を高めてくれる人を集めること」と答えた。
※帰国後Carlが心身の調子を崩したようなので、それが心配。

2.WS1: Integrated Services
Clare Scott, MIchael Dow, Karen C. Brown
・LCSW(Licensed Clinical Social Worker)レベルの話
発表者達が中心となって、組織をSFTの方向へ変えようとしている内容の
紹介があった。デンバーのMental Health Clinicでの実践例であるが、ク
リニックといっても日本より規模は遙かに大きい。保険システムがかなり複
雑で、医師や臨床心理士の他、専門家の種類も多数。専門家によってSFTを
使う人と、使わない人がいたが、いずれの場合も組織のSFT活用でメリット
を感じていた。
role play のデモがあった。CLは薬物乱用者の設定。
「外的条件により制約を受ける場合に、(相手の考えを尊重する)SFセラピ
ストとして、制約を課することとの間で、どのように一貫性を保つか?」を
質問した。彼らの答の一つは、会話の始まりに制約を伝えること(例.「こ
こでは20分ほどの間しかお話が出来ない…」等)との答が返ってきたが、
十分な議論は出来なかった。 さらに検討する余地があると思えた。

3.WS2: Insoo Reflects on the Early Years at BFTC
Peter De Jong
・Peterが1999年(?)頃にインスーに初期の発展の様子をインタビューし
たものを記録していた。全体で45分程度と言っていたがその一部を紹介。全
体を8〜10分程度のビデオクリップに分けて、一つずつ見せながら、参加
者にその印象を尋ねた。
参加者の中には、Wallace J. Gingerichも来ていたが、いろいろな人が自
由に意見を述べていた。インスーによれば、最初は分析的なトレーニングを
うけ、1年間をかけた治療をしていた−治療関係を継続する練習? その中
で途中からブリーフに興味を持つようになった。そのきっかけは、治療失敗
例から季節の挨拶などの手紙をもらうようになったことから。治療者が失敗
したと思っていても、CLには役立っていることがあるかもしれない、という
気づき。この段階から、Insoo自身が如何に積極的に情報を得ようとしてい
たかがユーモアも含めて語られた。
その後、ある組織に所属して活躍していたようだが、必ずしも順調にいっ
ていたわけではなかったようだ。その為、その組織で治療予定者のリストに
溜まっていた(困難な)CLをまわしてもらい、治療をしていた時期があった
とのこと。その為、組織からも重宝がられたようだが、このことからもSFT
は軽症例にしか使えないという批判が根拠のないことがよく分かる。
その後、SFTでの質問についての話題が語られた。その中では、 FFST
(Formula First Session Task)が例外探しの発展に寄与したことや、MQだけ
でなくほとんどのSFTの質問がクライエントとの協働作業で作られてきたこ
とが語られた。また、MQの起源についての説明では、新しい説明がなされて
いた。実際にMQを使うようになる前にも、いろんなCLが魔法の杖、奇跡等の
言葉を実は使っていた。しかし、そのときにセラピスト(インスー)がそれ
を拾っていなかった。そして、セラピストにとって他に質問する方法がなく
なり、CLの言葉を利用したことがMQにつながった。つまり、セラピストの側
の条件が大きく影響していることが語られた。SQについても同様の解説があ
り、1〜10の表現は(英語では)日常的によく使われているとのこと。
その後もいろいろなことが語られたが、インスーの態度に際だった特徴が
あるように感じられた。例えば、CLの見方が一方的、一面的ではなく、常
に複合的に見ているように思われた。マジック・ミラー越しに背後で見てい
るグループの見方も、CLの見方と同様に尊重し、どちらかが正しいというの
ではなく、2次元的に見ていたのではないか、と感じられた。また、初期よ
り好奇心が旺盛、基本的な態度として、うまく行かないときはセラピストの
責任で、うまく行けばCLの功績という態度を維持しているように感じられた。
どんな人であろうとグループからのフィードバックをとても重視していたよ
うで、インスーは非常に公平(Egalitarian)な人ではないかと感じられた。
このビデオを撮っていたことをピーターはつい最近思いついたとのこと。
いずれSFBTAで自由にダウンロードできるようになる(?)のではないかと
期待される。

4.WS3:Solution-Building Questions as Compliments
Dan Gallagher
・"I want to want to..."のビデオを使用 し、1〜2分の僅かな時間帯で
区切って検討していった
その中でどのようなコンプリメントが使われていたか、それがフィットし
ていることが、CLのどんな態度から分かるか、をテーマに小グループに分か
れて議論しながら進んでいった。
参加者の反応は、問題ではなく、本人の日常生活(のポジティブな側面)
が語られている状況や、それを引き出すSteveの質問に注意が向けられてい
た。その際、CLの目の動きに特徴があることが指摘された。考えている時に
視線が動いていた。
コンプリメントを幅広く解釈する立場をとっているとの印象をうけた。す
なわち、CLの希望や既にやっているポジティブな行動についての発言を引
き出す質問がコンプリメントの機能を持っているという立場であった。その
意味で、「SFセラピストがセッションを通して持っている態度と重なってお
り、その意味で、最初から最後までコンプリメントしていることになるので
は」 というニュアンスを感じ、そう発言したところ、握手を求められた。

この細切れ的な進め方について、最初は違和感を持ったが、後になってや
り方の意味が分かってきた。つまり、実際のセラピーの場面でセラピストが
考えている状況に近い。セラピーでは、それまでの情報で次の質問を考えて
いくしかない。それと同じ状況で、質問の意味(と選択肢)を考える習慣が
つくことになる。普通の検討のように、セラピー全体を見てある特定の質問
を検討すると、後で分かってきた情報を使ってしまうことになるが、これは
治療ではあり得ないことである!

11月4日(日)
5.WS4:Teaching Solution-Building Skills to Helping Professionals
Ron Warner
・Tri-Phae Approach (Empathy Phase, Goal Phase, Strategy Phase)
SFTの基本的な質問についてはStrategy PhaseでPrimary Questionsとして
説明していた。但し、コンプリメントはEmpathy Phaseに入っていた。直感
的な印象としては、我々の考え方と比較的似た概念を用いて、研修を行って
いるように思えた。大学で初心者コースを実施しているようであるが、研修
の評価を大学より求められているとのことで、その評価のために
Microanalysisを使用し、研修受講者自らが自己評価するようにしていた。
その評価では、10(〜20)分間程度のクリップを自分で記録し、逐語録を作
り、Tri-Phaseの評価(どのphaseか?)と、Solution-buildingかProblem-
solvingかの評価を、やりとり毎に行っていたようです。この辺については、
彼の著書を購入したので、今後、確認したい。
私の質問としては、Message & Feedback についてどのようにあつかって
いるか、「いつ、どの質問を使うか」をどう教えているか、について質問し
た。前者についてはその重要性は確認できたが、研修における位置づけにつ
いての明確なイメージは回答からは得られなかった。後者については、一つ
のthread(流れ)を追っていくことを中心に教えているようであった。さら
に、non-professionalが独りでやっていく場合の困難さについては、資源が
限られる場合にSF姿勢を維持することの難しさは、彼らも強く意識している
ことが語られた。

6.WS5:Resources Transfer in SFT
Josse Lamarre
・別の予定を考えていたが、部屋の表示が間違っていたため、これを受ける
ことになった。
 問題以外の場面や過去の経験でCLは強さや資源を持っているはずであり、
それを解決に役立てるように関連づけていく、という基本的な発想を基にし
た方法が紹介された。強さを引き出す手がかりとして、本人にとって大事な
こと、努力していること、興味を持っていること、趣味などを会話で引き出
し、その中で資源を探していくようにしていた。
小グループでのワークをしたが、観察するのみにとどめた。

7.Plenary II: Solution-Focused Aid -An Emerging Concept-
Arild Ambo
・SFの立場から、開発途上国の女性問題に臨んだ経験談
 演者はノルウェーの(男性)医師で、健康増進などの社会的活動でSFTを
活用した経験を生かして、アフリカやアジアの開発途上国における地域の問
題解決の援助にSFTの発想を応用した様子が紹介された。その中で4人のヒ
ーロー(実際はすべて女性なのでヒロイン?)がそれぞれの社会問題(貧困、
教育、女性差別等)の改善に取り組み、著しい効果を上げた様子が語られた。
確かに、話は印象的で、感動的ではあったが、その活動に彼自身の果たした
役割がよく分からなかったので、講演としては内容に疑問が残った。印象と
しては、あくまで取り組みの様子を側で観察していただけで、時には会話を
通してアドバイスをしていたのかもしれないが、説明が非常に抽象的なのと
なまりの強い英語でよく分からなかった。

Other Information
8.Peter De Jong は来年リタイア
 Peterはもうすぐ大学の第一線を退くらしい。その後の予定は詳しく聞い
ていないが、いずれ日本に招きたいということは伝えておいた。

9.マニュアルはもうすぐ更新される予定
 治療マニュアルはもうすぐ更新される予定で、更新されればSFBTAのHpに
載るとTerry Trepperから聞くことができた。日本でのオフィシャルな訳を
SLで作っていいか交渉したいと尋ねたが、どのように手続きをすればよいか
は検討すると約束してくれた。

10.Bavelasとの話
 休憩時間にBavelasと話すことができた。Microanalysisを研究しているが、
臨床応用については自分でもまだ勉強中である、という話ができた。

11.シンガポールからの参加者とも会話
 女性で、アジア系の米国人で、今はシンガポールに住んでいる人と会った。
以前、シンガポールで開催されたアジアでのSFTの集まりを開催した人と
思われる。参加者の一人から紹介された。彼女がどのような人かは、まだ十
分には分からない。

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Roberta R. Greene (著)
出版社: Wadsworth Pub Co; Pap/Cdr版 (2006/06)
ISBN-10: 0534622895

この中で
At risk youth: preventing and retriening high school dropouts
をCynthia先生とインスーが書いています。

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第18回日本ブリーフサイコセラピー学会 岡山大会が
2008年7月25日(金)大会ワークショップ、自主シンポジウム
2008年7月26日(土)〜27日(日) 学術大会並びに理事会・総会
の日程で開かれます。

内容も盛りだくさんで楽しみですね。
詳しくはこちらから。
http://www.jabp.jp/information/index2.html

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原題 ”The Solutions Focus: Making Coaching and Change Simple”
著者:ポール・Z ジャクソン&マーク・マカーゴウ
訳者:青木安輝
出版社:ダイヤモンド社

待ちに待った翻訳が出ました。
ソリューションフォーカスに詳しい青木氏の適切な翻訳で
とても分かりやすく読む事が出来ます。
SFAの広がりを感じられます。

また、2月5日、6日には著者のポール・Z.ジャクソン夫妻が、
「SFコーチング」ワークショップを日本で開きました。
更に、 4月25日、26日にはマーク・マカーゴウ博士夫妻が、
「組織を進化させるソリューションフォーカス」セミナー を開催します。
詳しくはこちらから
http://www.solutionfocus.jp/jsol/workshop02.html

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二回目となるこの会議がシンガポールで
6月5−6日に開かれます。
ハリーコーマン氏やイボンヌさん
シルツ先生も参加されるとの事です。
詳しくはこちらから
http://www.sf-academy.com/conference08.pdf

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日本エリクソン・クラブの主催で、
サンディエゴ・ミルトン・エリクソン研究所の所長マイケル・D・ヤプコ氏が
平成20年4月12日(土) 13日(日)
明治製菓本社講堂 (東京駅より徒歩10分程度)
東京都中央区京橋2丁目4番16号
にてセミナーを開きます。
貴重な時間となりそうですね。
詳しくはこちらから
http://www.erickson-club.jp/

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『声に出して読みたい日本語』で有名な斎藤孝先生が
こんな風に解決志向を紹介しています。

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/saitotakashi/080208_6th/index.html

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