「学びの場」 9月17日 土曜日  10:00〜12:30

午前 「内観療法と解決志向アプローチ」
帝塚山大学教授・大阪大学名誉教授 三木善彦さん

内観療法は日本の吉本伊信氏が生んだ心理療法の一つですが、現在では日本各地のみならず、欧米やアジアなど海外にも広まりつつあります。この療法は自分の対人関係を「世話になったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」の3視点から探究するという単純明快な方法ですが、自己や他者への理解を深め、精神的健康を向上し、苦悩の解決に効果を発揮します。自分の歴史を振り返り、内心の声に耳を傾ける方法とでもいえましょう。今回の講演では、内観の方法をDVDで解説し、パワーポイントとカセットテープで事例を紹介し、短時間の内観と相互に面接をして、内観療法のエッセンスを体得していただきたいと願っています。

その上で、内観療法と解決志向アプローチの共通点と相違点を明らかにしたいと思います。「カウンセリングにおける解決志向アプローチの応用」については、2日目の午後D(担当・三木潤子)で事例に基づいて詳しく解説いたします。

★ [参考図書]三木善彦・三木潤子共著『内観ワーク』二見書房、三木善彦・真栄城輝明・竹元隆洋編『内観療法』ミネルヴァ書房